こんにちは!
今回は、トラディショナルグリップについて紹介します!
この記事では、
- トラディショナルグリップの概要
- トラディショナルグリップの構え方
- トラディショナルグリップの練習方法
これらについて知ることが出来ます!
日々の練習に生かしてみてください!
参考にしている教則本はこちら!
トラディショナルグリップの概要
トラディショナルグリップとはかつて歩きながら小太鼓を叩く時に用いられた奏法です!

当時の小太鼓は、現代のマーチングパーカッションのように、頑丈な器具などはありませんでした。
その為、スネアドラムを紐で吊るして肩にかけて演奏していたのです。
紐だけで楽器を吊るすので、楽器の重心が傾いてしまい、打面も斜めになってしまいます。
この状況で、手に負担なく叩くために開発された奏法が、トラディショナルグリップです。
トラディショナルグリップで演奏する際にスネアドラムを傾けるのはこのためです!
言い換えれば、トラディショナルグリップで演奏するのであれば、スネアドラムは傾けて演奏しましょう!
ただし、演出や視覚的効果を高めるために、スネアドラムを傾けずにトラディショナルグリップで演奏する場面もあるかもしれません!
地面と平行にして演奏する場合は、左手の手首に負担が大きくなることを充分に理解しておいてください!
トラディショナルグリップの構え方
トラディショナルグリップを実際に構えてみましょう!
構え方
次の点を意識して構えてみましょう。
- 左手のスティックの持ち方以外は、通常のグリップと同じように構えてみる。
- 右手の持ち方、左手でスティックを持つ位置、楽器の高さなどは通常のグリップと同様。
- 左手の親指、人差し指の付け根でスティックをはさみ、それ以外の指は自然に丸める。
- 左手首は親指が上もしくは左上を向くように構える。
- 左手で持っているスティックの角度に合わせて、スネアドラムの傾きを調整する。


演奏者は自然に構えた状態で待機し、楽器の傾きや高さは補助者に調整してもらうなどして、2人で調整すると良いでしょう!
楽器の演奏方法
構え方を踏まえて、実際に音を出してみましょう!
- 単音
- ロール
順番に紹介します!
単音
通常のグリップ同様に、単音をしっかり演奏する練習から始めましょう!
演奏する際は、手首をドアノブのように回転させて演奏します!
その際に、親指と人差し指でスティックをしっかり支え、残りの指は脱力しましょう。

ロール
ロールを演奏する際は、単音のように手をあまり丸めません。
単音の要領でスティックを動かして、スティックが跳ね返るように演奏しましょう。
この時の、親指と人差し指は、スティックに添えているだけのような感覚で持ちましょう!
スティックに余計な力が伝わらないため、跳ね返りを利用しやすくなります!

楽器の奏法でのポイント
楽器を演奏する際のポイントは、次の2点です!
- 親指と人差し指だけでスティックをコントロールする。
- 手首や腕は脱力する。
順番に紹介します!
親指と人差し指だけでスティックをコントロールする。
トラディショナルグリップでは、スティックを親指と人差し指の付け根に挟んで演奏します。
通常の持ち方とスティックを支える場所が変わる為、スティックを支える感覚を身につける必要があります。
通常の演奏と同じようにスティックを動かす箇所を使い分けて演奏しましょう!
比較的遅い演奏:手首や腕
比較的早い演奏:指
手首を使用した演奏法は、スティックを指の付け根でしっかり固定し、残りの指は自然な形で丸めます。
最初は少しの振動でスティックの位置がずれてしまったり、指が疲れてまいます。
練習を続けて取り組むことで、解消されていきます!
2本の指の付け根だけでスティックを持ち、指を動かしてスティックを動かしましょう!
この指を使用する技術は、16分音符などの細かいフレーズの演奏で使用します!
無理をしない範囲で、継続的に練習していきましょう!
手首や腕は脱力する。
トラディショナルグリップに限った話ではありませんが、演奏する際に、手や腕に余計な力が入っていると、良い演奏をすることはできません。
演奏するテンポを速くしたり、マルチストロークを演奏したりする場合、脱力した状態で演奏する意識が非常に重要です。
基礎練習や演奏前の準備段階で、脱力しているリラックスした姿勢で演奏することを意識しましょう。
楽器の練習方法
楽器の練習は次のように取り組んでみてください!
- 同じ音を出す練習をする
- リズムを変えて練習する
- ロールに挑戦してみる
順番に紹介します!
同じ音を出す練習をする
レギュラーグリップに慣れている状態で、トラディショナルグリップを練習すると勝手が悪く感じると思います!
上手に演奏するイメージを持ちながら、毎日少しずつ取り組んでいきましょう!
最初に意識するポイントは、同じ音で演奏出来るようにすることです!
奏法が定まっていない状態では、同じ音を演奏し続けることが難しいと思います!
- 手首や指の力加減
- 演奏中の姿勢
- スティックの振り幅
- 叩く位置
演奏に関わる要素を1つずつ固めていきましょう!
リズムを変えて練習する
ある程度演奏に慣れてきたら、基礎練習に取り組んでみましょう!
これまでに紹介している基礎練習でも良いですし、普段取り組んでいる基礎練習でも良いと思います!
無理なく演奏できるテンポで練習することを心がけましょう!
通常の持ち方でも、上手に演奏するまでに時間がかかったように、トラディショナルグリップもそれ以上に時間がかかるかもしれません。
同じ音を出す練習をしているときに意識した内容を忘れないように練習に取り組んでみてください!
ロールに挑戦してみる
トラディショナルグリップは、通常の持ち方とは違って、親指と人差し指の間を使って力を加えます!
指の腹を使えない分、コツをつかむまでに時間がかかるかもしれません。
また、打面が傾いている関係で、重力の力を充分に生かすことが出来ません。
このような理由から、トラディショナルグリップでロールを演奏することは難しいとされています。
しかし、ロールの演奏方法は通常の持ち方での方法と変わりません!
脱力をして、重力の力を利用しながら、スティックが出来るだけ跳ね返るように意識しましょう!
左右の演奏に切れ目がないように、出来るだけ長く跳ね返らせることがポイントです!
指の力を使って跳ね返りを長くする点は、トラディショナルグリップがやりやすいと感じる人もいます!
自分に合った力加減を研究してみましょう!
まとめ
この記事では、トラディショナルグリップについて紹介しました!
日頃の練習に是非生かしてください!
基礎練習と並行しながら、様々な曲の練習をするのもオススメです!
以下のサイトで販売しているので、ご活用ください!