こんにちは!
打楽器アンサンブルの曲決めで困ったことはありませんか?
楽譜は実は高価なもので、なかなかあれもかれも買うことができません…
中学校や高校、それぞれの団体で打楽器アンサンブルをしようと思ったら、納得のいく曲決めをしたいですよね!
そこで今回は、打楽器アンサンブルの曲決めにあたり、皆さんに考えて欲しい優先順位を紹介します!
打楽器アンサンブルを演奏する場合、選曲は重要で、曲の選び方ひとつで、演奏の質や練習の進行、そして観客への印象が大きく変わります!
演奏が終わる瞬間が達成感のある時間になるよう、是非満足のいく選曲をしてください!
皆さんに必ず当てはまるというものではありませんので、あくまでひとつの意見として、参考にして欲しいです!
参考にしている教則本はこちら!
演奏者の技術レベルと経験
打楽器アンサンブルでの選曲において、最も重要なポイントは演奏者の技術レベルと経験です。
極端に簡単な曲、極端に難しい曲を選ばないようにしましょう!
ほとんどの方は、演奏技術の異なるメンバーで演奏する場合が多いと思います。
これまでの練習や演奏を踏まえて、演奏者が練習すればできる曲を選びましょう。
基準としては、「演奏できるようになるかな?」と不安を感じる人がチームの半分いたら、チームとしてはレベルが高い曲を選んでいると考えてよいでしょう!
曲の難易度が演奏者の技術や経験に見合っていないと、以下のようなデメリットがあります。
- 練習中に挫折感を感じやすくなり、練習自体がストレスになってしまう。
- 本番の演奏を終えることができたとしても、最終的な演奏の完成度が低くなってしまう。
演奏者全員が自信を持って演奏できるようにするため、技術的に無理のない曲を選ぶことが重要です!
また、レベルアップのために、あえて難しい曲を選ぶ場合は、練習期間等を多めに確保することで対策可能な場合もあります!
この後紹介する、演奏の目的や楽器編成、スケジュールなどと一緒に、曲の難易度を決めましょう!
これにより、メンバー全員が楽しみながら成長できる環境を作ることができます!
1、演奏者全員の技術レベルと経験
- これまでの練習や演奏を踏まえて、練習すればできる曲を選ぶ!
- 極端に簡単な曲、難しい曲に取り組まない!
- 全員が楽しみながら成長できる選曲を目指す!
チームの演奏目標・目的
演奏する曲は、チームの目的や目標を達成できる内容である必要があります!
ここでは、「全日本アンサンブルコンテスト」を例に紹介します!
「全日本アンサンブルコンテスト」では、金賞、銀賞、銅賞のように各演奏に賞が付きます!
まずは、これらの賞を目標設定として掲げることが分かりやすいと思います!
予断ですが、大会やコンテストなどの目標は、なるべく具体的かつ判断がしやすい目標が良いです!
「楽しい演奏!」や「本番の満足感!」などのような目標設定だと、目標を達成したか判断しずらく、練習や本番の演奏を反省しにくい点があります。
「点数を〇〇点を取る!」「金賞を取って、上位大会に進出する!」などの、達成したかを判断しやすい目標を立てましょう!
チームの目標や目的を決めた上で選曲をすると、よりチームにあった曲に取り組める可能性が高くなります!
ちなみに、「全日本アンサンブルコンテスト」では、以下のようなルールがあります!
全日本アンサンブルコンテスト実施規定より
第12条 著作権の存在する楽曲を編曲して演奏する場合は、事前に著作権者から編曲の許諾を受けなければならない。この許諾を受けないで本大会に出場することは認めない。
第13条 演奏時間は5分以内とする。
第14条 演奏時間が超過した場合は失格とし、審査の対象としない。
引用:全日本アンサンブルコンテスト実施規定・審査内規
こういったルールを事前に知っておくと、選曲の基準が変わってきます!
また、演奏会などでアンサンブルを行う場合でも、目標や目的の設定は非常に大切です!
以下のような内容を検討した上で、目標や目的を設定しましょう!
- 演奏会の目的、他プログラムなど
- 演奏会の客層(家族や友人が多い、音楽関係の人が多いなど)
- 演奏会の会場
目標や目的を決めると、演奏会やコンテストで高い評価を受ける可能性があります!
適切に目標を設定し、聴いている人に楽しんでもらえる演奏にしましょう!
2、チームの演奏目標・目的
- コンテストの場合は、できるだけ具体的な目標を設定した上で選曲する!
- 演奏会の場合は、演奏会の目的などを参考に目標や目的を設定する!
- 目標や目的を適切に設定し、聴いている人に楽しんでもらう演奏を目指す!
曲の編成と楽器の準備
打楽器アンサンブルでは、演奏者の人数や、準備できる楽器に合った曲を選ぶことが非常に重要です!
演奏に必要な準備できなければ練習を進めることができません!
以下のような点に注意しながら、楽器の編成を確認するといいですよ!
- 学校や練習会場に、演奏に必要な楽器が全てあるか。
- 無い場合は、購入するのか、レンタルするのか。(レンタルできるのか。)
- 代用楽器が指定されているか(楽譜に記載しているか、作編曲者に問い合わせ)
- 同じ楽器を複数人で共有することがあるか。
最後に記載したパターンは見落としがちですので確認する際は注意しましょう!
特に、サスペンドシンバルやタンバリン、トライアングルなどの小物打楽器に注意が必要です!
複数のパートでタンバリンを演奏する場合を例に紹介します!
演奏するタイミングに間があり、どちらかの奏者がタンバリンがある場所に移動できる。
→同じ楽器を使用できる。
演奏するタイミングに間がない。タンバリンの場所に移動できない。
→同じ楽器を使用できない。(2台のタンバリンが必要。)
基本的にはスコアやパート譜に注意書きが書かれているので、そちらを参考にしてください!
アンサンブルの使用楽器や編成を事前に知った上で選曲すると、練習までの流れがスムーズになります!
自分たちが演奏したい曲が、練習できる環境なのかは、選曲の段階で確認しましょう!
3、曲の編成と楽器
- 演奏者の人数や準備できる楽器を確認しておく!
- 準備がない場合の調達方法も事前に調べる!
- 重複する楽器は使いまわしが出来るかを確認しておく!
練習時間と練習スケジュール
意外と見落としがちな点が、練習時間と練習スケジュールです!
演奏する本番から逆算して、どのくらいの期間で練習できるのかを確認しておきましょう!
選曲の段階で練習スケジュールを決める際には、以下の点を参考にするといいですよ!
- 個人で練習する時間が確保されているか
- 全員で揃って練習する回数が十分確保できているか
- 楽譜や楽器の準備期間が確保できているか
特に、初めてアンサンブルに取り組む場合は、トラブルやイレギュラーが起きやすいので、早めに練習に取り組みましょう!
曲の難易度や長さに対して十分な練習時間が確保できないと、完成度の高い演奏が難しくなります!
曲を通して演奏できるようになってからも、取り組む練習がたくさんあります!
全ての予定を正確に把握することは難しいですので、余裕をもって練習に取り組める曲を選びましょう!
4、練習時間と練習スケジュール
- 演奏する本番から逆算して、練習できる期間を確認しておく!
- 楽譜や楽器の準備、イレギュラーなども考慮して余裕のあるスケジュールで練習時間を検討する!
著作権と楽譜の入手
著作権がある曲や楽譜が手に入りにくい曲は、選曲の際に問題となる可能性があります。
楽譜が入手できない場合や、著作権の問題で演奏が制限される場合は、他の曲を選ぶ必要も出てくるでしょう。
選曲がある程度決まったら、楽譜が入手可能かどうかを調べておくと安心です!
また、コンテストや大会に参加する場合、著作権についても知っておく必要があります!
特に先ほど紹介した「全日本アンサンブルコンテスト」では、編曲して演奏する場合は、事前に作曲者や楽譜の出版社に許可を取る必要があります!
全日本アンサンブルコンテスト実施規定より
第12条 著作権の存在する楽曲を編曲して演奏する場合は、事前に著作権者から編曲の許諾を受けなければならない。この許諾を受けないで本大会に出場することは認めない。
第13条 演奏時間は5分以内とする。
第14条 演奏時間が超過した場合は失格とし、審査の対象としない。
引用:全日本アンサンブルコンテスト実施規定・審査内規
基本的には、大会やコンテスト、演奏主催団体が説明する内容だと思いますので、その説明を正しく理解しましょう!
5、練習時間と練習スケジュール
- 選曲がある程度決まった段階で、楽譜が入手可能かどうかを調べる。
- 著作権がある曲を編曲する場合は、事前に許可を取らなければならない。
- 大会やコンテスト、演奏会のルールを正しく理解しましょう。
観客の興味と理解
観客にとって興味深く理解しやすい曲を選ぶことは、演奏会やコンテストの成功に直結します。
演奏会の場合は、特に意識して選曲しましょう!
観客にとって興味深く理解しやすい曲を選ぶことで、演奏会の成功につながります!
難解な曲や、知られていない曲ばかりだと観客が興味を失う可能性があります!
コンテストの場合は、コンテストの審査項目を確認すると良いでしょう!
審査項目で良い評価を得るためには、その項目をアピールできる場面があったほうが良い成績になりやすいです!
しかし、これまで紹介した内容の方が優先順位は高いので、どうしても決まらない場合には、これらを参考にしてください!
6、観客の興味と理解
- 演奏会の場合は、ターゲットとなる観客の予想を参考にする!
- 演奏会全体のプログラムから、観客が楽しめる選曲にする!
- コンテストの場合は、審査項目をアピールできるかを参考にする!
まとめ
これらのポイントをしっかりと考慮することで、打楽器アンサンブルの選曲がより効果的になり、成功した演奏会やコンテストを実現することができます。
選曲はアンサンブルの未来を決める大事なプロセスですので、慎重に行いましょう。
基礎練習と並行しながら、様々な曲の練習をするのもオススメです!
以下のサイトで販売しているので、ご活用ください!