今回は、ティンパニのチューニング方法について紹介します!
この記事では、
- チューニングの手順
- チューニングでのポイント
- チューニングに関する疑問と解決策
これらについて知ることが出来ます!
日々の練習に生かしてみてください!
参考にしている教則本はこちら!
ティンパニのチューニング方法
ティンパニのチューニングは次の手順で行います。
- ペダルを最低音に合わせ、最低音をチューニングする。
- 1つずつ高い音をチューニングし、ゲージを合わせる。
順番に紹介します!
※今回の紹介では、ペダルつきのティンパニを想定しています。
ペダルを最低音に合わせて、チューニングの準備をする!
まずは、最低音をチューニングします。
ペダルでティンパニの音程を下げ、これ以上下がらないことを確認しましょう。
次に、ゲージを確認します。
ティンパニのゲージには、そのティンパニで演奏可能な音が英語音名で記載されています。
ゲージに書かれている最低音になるようにチューニングしていきます。

それぞれのチューニングボルトと近い演奏場所の音程を確認する!
最低音のチューニング作業は、次の順番で行います。
- それぞれのチューニングボルトと近い演奏場所の音程を確認する。
- 全てのボルトの音程を調整したら、楽器全体での音程を確認する。
それぞれのチューニングボルトと近い演奏場所の音程を確認していきます。
これは、ヘッドを張る力を均等にするための作業です。
チューナーやキーボードなどを使用して基準音を確認しながら、ボルトの近くから最低音が聞こえるかを確認します。
もしティンパニの音が基準音より高かったら、ボルトを緩め、基準音より低かったら、ボルトを締めます。
この作業を全てのボルトに対して行います。
そうすることで、全てのボルトが均等に皮を張る状態を作ることができます。


全てのボルト付近の確認が終わったら、普段演奏する場所を叩いて、最低音が出るかを確認しましょう。
この時点で、音程の微調整をする際は、全てのボルトを同じ角度で操作することを意識してください。

また、何もない状態でチューニングをすると、楽器が響きすぎてしまい、音程が聞き取りにくいです。
ハンカチやクロス、ミュートなどを活用して、ティンパニが響きすぎないようにしましょう。
チューニングを行う箇所から2つ離れた場所にミュートを使用すると丁度良い響きになります。
最低音のチューニングが完了したら、これ以上チューニングキーは使用しません。
1つずつ高い音をチューニングし、ゲージを合わせる!
最低音がチューニングできたら、ゲージを1つずつ高くしていきます。
チューナーやキーボードを使用して、基準音を確認しながら、ペダルを操作して、正しい音程の場所を探していきます。
正しい音程の場所が分かったら、ゲージを手で合わせていきます。
ペダルでチューニングをする際は、踏み込んだ音でチューニングをしましょう!
ティンパニは、最低音から皮を張ることで音程を調整する楽器です。
低い音からペダルを踏んで合わせた音と、高い音からペダルを緩めて合わせた音では、高さに違いが出てしまいます。
次のような意識を持ってチューニングをしましょう!
- 低い音からペダルを踏んで、適切な音程を目指す。
- 高くなりすぎたら、もう1度ペダルを最低音に合わせて踏みなおす。
他のティンパニも同じ要領でチューニングする!
1つのティンパ二のゲージを全て調節したら、一通りのチューニングは完了です。
残りのティンパニも同じ要領でチューニングしましょう。
全てのティンパニのチューニングが終わったら、
それぞれ同じ高さの音が出せるティンパニで、同じ高さの音が出ているか確認すると良いでしょう。
それ以外に、以下の方法でティンパニを演奏し、音程が正しくなっているかを確認しましょう。
- 4度音程、5度音程などでチューニングして、同時に叩いた時の音程感を確かめる。
- 基準音を聞きながら、ティンパニのヘッドの近くでハミングし、共鳴するかを確かめる。
チューニングでの疑問について
ティンパニのチューニングに関して、いくつか質問に答えます!
同じ疑問を持っていた場合の参考にしてください!
- チューニングは毎日行ったほうがいいですか?
- ティンパニの皮はいつ張り替えたほうがいいですか?
順番に紹介します!
チューニングは毎日行ったほうがいいですか?
毎日行いましょう!
しっかり丁寧にチューニングをしたら、しばらくの間は大きくチューニングが変わることはありませんが、チューニングを確認する癖をつける意味でも、毎日行うことをおススメします。
ティンパニは気温や湿度の影響を受けることがあります。
空調が付いている音楽室などでは、そこまで影響を受けることはありませんが、気温や湿度が極端に変化した日には、特に入念にチューニングを行うと良いでしょう。
また、ティンパニを持ち運んだりする場合も、移動した先でチューニングできるかを確認すると良いでしょう。
ティンパニの皮はいつ張り替えたほうがいいですか?
先ほどのチューニング方法で、音程を合わせることができない場合は、ヘッドが寿命かもしれません。
また、ヘッドに凹凸があったり、軽く張った状態で波打った状態だと、正しくチューニングできません。
上記に該当する場合は、すぐに交換するようにしてください。
ティンパニヘッドは、1年~1年半が目安と言われていますが、定期的に手入れをすることにより、長く使うことができます。
まとめ
この記事では、以下の内容について紹介しました!
- チューニングの手順
- チューニングでのポイント
- チューニングに関する疑問と解決策
日頃の練習に是非生かしてください!
基礎練習と並行しながら、様々な曲の練習をするのもオススメです!
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