こんにちは!
今回は、ソロコンテストを演奏する曲が決まった後の「練習計画の立て方」と「本番での心構え」について、詳しく解説していきます!
前回の記事を参考に、自分にぴったりのパートナーとなる一曲は見つかりましたか?
まだご覧になっていない方は、先に前回の記事をご覧ください!

この記事では、次の内容を知ることができます!
- ソロコンテスト本番までの効果的な練習計画の立て方
- ステージ上で最高のパフォーマンスを発揮するための立ち振る舞いとメンタルの保ち方
この記事を読んで、本番までの道のりを具体的にイメージし、自信を持ってステージに立つための準備を整えましょう!
参考にしている教則本はこちら!
本番までの効果的な練習計画の立て方
自分にぴったりの曲が決まったら、次はいよいよ練習です!
ここでは、本番で最高の演奏をするための、効果的な練習計画の立て方について見ていきましょう!
- 目標設定とスケジュール管理
- 基礎練習と曲練習のバランス
- 客観的な視点を取り入れる
順番に紹介します!
目標設定とスケジュール管理
まずは、本番の日から逆算して、練習のスケジュールを立てましょう。
大きな目標から小さな目標へとブレイクダウンしていくのがコツです。
- 長期的な目標
→本番までに曲を完璧に仕上げ、自分の表現したい音楽を、自信を持って演奏できるようになる。
- 中期的な目標
→「1ヶ月後までには、楽譜の全ての音を間違いなく、正しいリズムで演奏できるようにする」「2ヶ月後までには、曲中の難しいパッセージを克服し、テンポ通りに演奏できるようにする」など、数週間~1ヶ月単位での目標を設定します。
- 短期的な目標
→「今週は曲の前半部分を集中して練習する」「今日の練習では、この4小節の音色を徹底的に研究する」など、1週間や1日単位での具体的な目標です。
このように、目標を細かく設定することで、今何をすべきかが明確になり、日々の練習に目的意識を持って取り組むことができます。
カレンダーや手帳に書き込んで、進捗を管理するのも良いでしょう。
基礎練習と曲練習のバランス
ソロ曲の練習に熱中するあまり、日々の基礎練習がおろそかになってしまうのは、絶対に避けたいところです。
美しい音色、正確なリズム、安定したテクニックといった「基礎力」があってこそ、ソロ曲の音楽的な表現は輝きを増します。
毎日の練習時間の中に、必ずスティックコントロールや各楽器の基本的な練習の時間を確保し、曲の練習と並行して行いましょう。
特に、ソロ曲の中で出てくる難しい技術、例えば、速いロールや複雑なリズム、高度なマレットコントロールが求められるパッセージなどは、その部分だけを「基礎練習」として取り出して、ゆっくりとしたテンポから徹底的に練習するのが非常に効果的です。
基礎練習で技術の土台を固め、曲練習で音楽的な表現力を磨く。
この両輪をバランス良く回していくことが、確実な上達への鍵です!
客観的な視点を取り入れる
自分一人で練習していると、なかなか自分の癖や改善点に気づきにくいです。
より高いレベルを目指すためには、客観的な視点を積極的に取り入れることが不可欠です。
- 指導者の先生のレッスンを定期的に受ける
→これは絶対に必要です。専門的な知識と経験を持つ先生からのアドバイスは、自分では気づけなかった課題や、上達への近道を教えてくれます。遠慮せずに、どんどん質問しましょう。
- 自分の演奏を録音・録画する
→スマートフォンなどを使って、自分の演奏を録音・録画してみましょう。自分の演奏を客観的に聴いたり、見たりすることで、課題を自分で発見できます。最初は少し恥ずかしいかもしれませんが、非常に効果的な練習方法です。
- 人前で演奏する機会を作る
→パートの仲間や家族の前など、少し緊張感のある状況で演奏してみるのも良い練習になります。本番への度胸がつき、演奏を聴いてもらった感想から、新たな発見が生まれるかもしれません!
客観的な視点を取り入れることで、練習の質は格段に向上します。ぜひ、勇気を出して実践してみてください。
ステージでの立ち振る舞いとメンタルの保ち方
どれだけ完璧に準備をしても、本番のステージで力を出し切れなければ意味がありません。
ここでは、ステージ上で輝くための立ち振る舞いと、メンタルの保ち方について解説します。
- 演奏はステージに上がる前から始まっている!
- 「緊張」は敵じゃない!
- 最高の瞬間を楽しむために!
順番に紹介します!
演奏はステージに上がる前から始まっている!
ステージマナーは、あなたの演奏を聴いてもらうための「第一印象」を決める、重要な要素です。
素晴らしい演奏を届けるためにも、堂々とした立ち振る舞いを心がけましょう!
- ステージへの入退場
→胸を張って、少し微笑むくらいの気持ちで、堂々とステージに入りましょう。そして、客席と審査員に向かって、心を込めて丁寧にお辞儀をします。演奏が終わった後も、聴いてくれた方々への感謝の気持ちを込めて、再び丁寧にお辞儀をして退場します。
- 準備中の振る舞い
→楽器のセッティングやチューニングを行う際も、慌てず、落ち着いて、一つひとつの動作を丁寧に行いましょう。自信のある態度は、演奏への期待感を高め、あなた自身を落ち着かせる効果もあります。
- 服装
→清潔感があり、演奏の邪魔にならない服装を心がけましょう。学生の場合は、制服で出場すると良いと思います。見た目の印象も、あなたの音楽表現の一部です。
これらの堂々とした立ち振る舞いは、演奏前から聴衆をあなたの世界に引き込みます!
「緊張」は敵じゃない!
「緊張して頭が真っ白になったらどうしよう…」これは誰しもが抱える、ソロコンテスト最大の不安かもしれません。
まず知っておいてほしいのは、「緊張=悪いこと」ではないということです。
適度な緊張は、集中力を高め、アドレナリンを放出し、普段以上のパフォーマンスを引き出す効果があります。
問題なのは、過度な緊張に飲み込まれてしまうことです。
そうならないために、自分なりの緊張との向き合い方、コントロール方法を見つけておきましょう。
- 深呼吸
→ステージに上がる前や、演奏の合間に、ゆっくりと鼻から息を吸い込み、口から細く長く吐き出す深呼吸を数回繰り返しましょう。心拍数を落ち着かせ、リラックスするのに非常に効果的です。
- ルーティンを作る
→本番前に必ず行う自分なりの「儀式」を決めておくのも良い方法です。「ストレッチをする」「マレットを必ず左から順番に並べる」「心の中で自分の好きな言葉を唱える」など、どんな些細なことでも構いません。この決まった行動が、平常心を保つ助けになります。
- ポジティブシンキング
→「失敗したらどうしよう」というネガティブな考えが浮かんだら、意識的に「練習してきたことを出すだけだ」「このステージを楽しもう」というポジティブな考えに切り替えましょう。これまでの努力と準備が、あなたの最大の自信の源です。
最高の瞬間を楽しむために!
最終的に一番大切なのは、音楽を、そして演奏を「心から楽しむ」ことです!
- ミスを恐れすぎない
→どんなに練習しても、本番では予期せぬミスが起こることもあります。でも、そこで引きずられてはいけません。大切なのは、すぐに気持ちを切り替えて、次の音に集中することです。一つのミスで、それまでの素晴らしい演奏を台無しにしてしまうのはもったいないです!
- 「伝えたい」という想いを持つ
→「この曲のこの部分の美しさを伝えたい」「このリズムの楽しさを届けたい」という想いを持ちましょう。この「伝えたい」というエネルギーが、演奏に魂を吹き込みます!
- 音楽と対話する
→周りの響きをよく聴き、音楽との対話を楽しみましょう。ソロコンテストは、あなたと音楽が主役の特別な時間です。練習してきた自分を信じ、今この瞬間に、このステージで、この曲を演奏できる喜びを噛み締めながら、あなただけの演奏を奏でてください。
まとめ
いかがでしたか!
今回の記事では、次の内容を紹介しました!
- ソロコンテスト本番に向けた、目標設定やスケジュール管理を含む効果的な練習計画の立て方。
- 基礎練習と曲練習のバランスの重要性と、客観的な視点を取り入れる方法。
- ステージ上で輝くための堂々としたステージマナーと、本番の緊張と向き合うための具体的なメンタルコントロール術。
ソロコンテストは、あなたを大きく成長させてくれる最高の舞台です!
結果も大切ですが、それ以上に、一つの曲と真剣に向き合い、計画的に努力を重ねた経験そのものが、かけがえのない宝物になります!
ぜひ後悔のないように取り組んでください!