アンコンの曲が決まったら、最初の1週間でやること

アンコンの曲が決まったあと、最初の1週間は何から始めていますか?

こんな場面は、多くの学校であると思います。

曲が決まると、すぐ楽器を出して音を出し始める

楽器の配置は、なんとなく決めたまま練習が進む

管楽器のチームも見ていて、打楽器のチームに付きっきりにはなれない

先生がずっと付いていられないぶん、生徒だけで進める時間は長くなります。

しかもアンサンブルは吹奏楽とちがって、一つのパートを一人で受け持ちます。

一人ひとりが負う責任が大きいぶん、準備で仕上がりが大きく変わります。

これまで中学・高校の打楽器アンサンブルを指導してきて、つまずきやすいのは、楽器の準備とセッティングと練習時間の確保でした。

答えを先に書きます。曲が決まったら、まず書き出してください。

楽器で練習してはいけない、ということではありません。

その前に、チームで紙に書き出す時間を取ってほしいのです。

書き出すものを3つに絞ってお伝えします。

足りない楽器と備品、曲の出番表、目指す演奏の一言です。

どれも、生徒だけで進められます。

打楽器講師 田中大智に、公式LINEで無料で聞いてみる。

足りない楽器と備品を書き出す

足りない楽器と備品は、紙に書き出してください。分からないことがあれば、先生に相談します。

足りない物には、音源を聴いた時点で気づいている生徒が多いはずです。

ただ、頭の中にあるだけでは、手配は進みません。

書き出すときは、楽器だけで終わらせないことが大事です。

スコア(全員のパートが載っている楽譜)を見ながら、丁寧に確認しましょう。

楽器がそろっていても、スタンドやマレット置きなど、演奏に必要な備品が足りないことがあります。

例えば、タンバリンはあるけれど、置く台がない。

代わりに使える机があるかどうかは、生徒だけでは分かりません。

こういう「分からないこと」は、書き出してみると見えてきます。

そこだけを、先生に相談してください。

紙に書いてあれば、何が足りないのかを先生もすぐに確かめられます。

曲の出番表を書く

出番表は、全員分を並べて使います。

「この区間は誰が何を叩いているか」が、ひと目でわかるからです。

書くのはA4の紙1枚です。

曲を練習番号(A・B・C…)ごとに区切り、区間ごとに自分がどの楽器を叩くかを書きます。

あわせて、どこで、何から何へ持ち替えるかも書きます。

スコアを見ながら、音源を聴いて書いてください。

1日で全部書かなくてかまいません。1日1区間ずつ進めれば十分です。

出番表ができたら、今の仮の配置で楽器を並べてみます。

曲の最初から最後まで、音は出さずに「叩くまね」で通してください。

持ち替えや移動が間に合わない場所があったら、楽譜に印をつけておきます。

例えば、トライアングルからシンバルへ持ち替える場所。

休みのあいだに、次の楽器まで手が届くかを確かめます。

レッスンをしてきて、配置をなんとなく決めている団体は多いと感じています。

移動がギリギリのまま本番を迎えると、楽器の移動や持ち替えが慌ただしく見えてしまいます。

聴いている人の目が、演奏よりも動きのほうへ向いてしまうのです。

印をつけた場所をどう解決するかは、配置を決めるときの話になります。

最初の1週間は、印をつけるところまでで大丈夫です。

目指す演奏を一言にする

チームで「どんな演奏にしたいか」を話し合い、一言にまとめてください。

その一言を、全員の楽譜の表紙に書いておきます。

練習時間をうまく確保できているチームには、共通点があります。

その一つが、演奏の情景や目標を決めていることです。

話し合いは、「この曲は、どんな場面・景色の曲だと思うか」から始めると進みやすくなります。

続けて、聴いた人にどんな気持ちになってほしいかを出し合い、最後に一言にまとめます。

話し合いがまとまらないときは、「どんな場面の曲か」だけ決めて先へ進んでかまいません。

一言があると、迷ったときに戻る場所になります。

アンサンブルには指揮者がいません。

テンポや音量で意見が分かれたとき、決めるのはチーム自身です。

そのときに「あの一言に近いのはどっちか」で話せるようになります。

2週目から本番までの進め方は、PDFにまとめています

「アンコン打楽器アンサンブル 6週間練習プラン」は、曲が決まった日から本番までを6週間に分けた進め方です。この記事の中身は、その1週目にあたります。

1週目に書き出した出番表と印は、3週目に配置を決めるときに使います。

各週に「次の週へ進む条件」と「できなかったときの戻り方」があります。部員だけの日も、20分・40分・60分からその日のメニューを選べます。

「この曲の、この部分をどう練習するか」まで必要なときは、学校ごとにお作りする打楽器パート 練習ガイドもあります。

まとめ|練習の前に、まず書き出す

  • 足りない楽器と備品を書き出して、分からないことは先生に相談してみる
  • 出番表を書いて、持ち替えが間に合わない場所に印をつけてみる
  • 目指す演奏を一言にして、楽譜の表紙に書いてみる

どれも、先生が付きっきりでなくても進められます。

明日、生徒にかける一言はこれです。

「練習する前に、足りないものを書き出してね」

書き出したものは、本番まで何度も見返す土台になります。

何から始めればいいか分からないときは

打楽器のことを聞ける相手が、周りにいますか。

吹奏楽部の顧問で、打楽器が専門という先生はほとんどいません。それでもパートは毎日動いていて、いまのやり方が合っているかを確かめる方法がない——という状態は珍しくありません。

公式LINEにご登録ください。いまのパートの状況をお聞きして、次の1ヶ月で何をどの順番でやるべきか、優先順位をお返しします。

打楽器のこと、聞ける相手が周りにいますか。公式LINEで無料で聞いてみる。

返信は私が1通ずつお答えします。

学生のみなさんへ|練習に使える無料ツール

楽典クイズ、リズムトレーニングなど、登録なしですぐ使えます!

明日からの練習をレベルアップさせましょう!