スティックの選び方完全ガイド!プロが教える種類・音の違いと買い替えのタイミング

打楽器

こんにちは!

今回は、自分に合ったスティックの種類の選び方と、買い替えのタイミングについて詳しく紹介していきます!

スティックは、選び方一つで上達のスピードも、楽器から出る音色も劇的に変わります!

しかし、楽器店に行くと壁一面にスティックが並んでいて、「どれを選べばいいか分からない…」と悩んだ経験、ありませんか?

この記事を読めば、迷わず「自分に合う一本」が見つかるようになりますよ!

この記事で学べるポイントはこちらです。

  • スティックの各部名称と、材質・形状による音の違い
  • プロが実践している、お店での失敗しない選び方
  • スティックの寿命と、適切な買い替えのタイミング

この記事を読んで、毎日の練習をもっと楽しく、効果的なものにしていきましょう!

スティックの各部名称と役割

まずはスティックの各部分がどのような名称で、どんな役割を担っているのか、基本を確認していきましょう!

自分好みのスティックを見つけるには、それぞれのパーツが音や操作性にどう影響するかを知ることが第一歩です。

ここでは、次の4つの部位について見ていきます。

  • チップ(Tip)
  • ショルダー(Shoulder)/ テーパー
  • シャフト(Shaft)
  • バット(Butt)

順番に紹介します!

チップ(Tip)

チップは、スティックの先端部分です。

ドラムヘッドやシンバルに直接触れる場所なので、音色を決める最重要パーツと言えます。

この形状が変わるだけで、驚くほど音が変わります!(後ほど詳しく解説します!)

ショルダー(Shoulder)/ テーパー

ショルダーは、チップに向かって徐々に細くなっていく「くびれ」の部分です。

この部分の長さや角度によって、スティックの重心位置が変わります。

ショルダーが長いと重心が手元に寄り、繊細なコントロールがしやすくなります。逆に短いと重心が前にいき、パワーが出やすくなります。

また、シンバルのクラッシュ音などは、このショルダーを使って鳴らすことが多いです。

シャフト(Shaft)

シャフトは、演奏者が握る「持ち手」となる本体部分です。

この太さが握り心地に直結します。

一般的に、太いほどパワーが出しやすく、細いほど繊細なプレイに向いていますが、手の大きさとの相性も大切です。

バット(Butt)

バットは、スティックのお尻の部分です。

ここを持って演奏することは通常ありませんが、バランスを取るための「重り」の役割も果たしています。

タムを叩く場合などでは、スティックを逆さに持ってバットで叩き、太い音を出すこともあります。


材質でキャラが決まる!代表的な3種類の木材

スティック選びにおいて、木材の種類はそのまま「キャラクター」の違いになります。

それぞれの木材が持つ特徴を知って、自分の出したい音に合わせた素材を選びましょう。

ここでは、代表的な次の3つの木材について解説します。

  • ヒッコリー(Hickory)
  • オーク(Oak)
  • メイプル(Maple)

順番に紹介します!

ヒッコリー(Hickory)

特徴:
ドラムスティックの中で最もポピュラーな素材です。適度な重さと硬さがあり、耐久性にも優れています。最大の特徴は、演奏時の衝撃を程よく吸収してくれることで、手首への負担も少ないです。

音色:
クセがなく、非常に扱いやすい音がします。
「迷ったらまずはこれ」と言える王道の素材なので、初心者の最初の1ペアにはヒッコリーがおすすめです。

オーク(Oak)

特徴:
樫(カシ)の木です。ヒッコリーに比べて材質が堅く、重量があります。密度が高いため、耐久性は非常に高いです。

音色:
パワフルで、芯のある太い音がします。
音量が出やすいため、ロックや50人以上の吹奏楽などの大編成、ハードなプレイを好む人に向いています。

メイプル(Maple)

特徴:
カエデの木です。非常に軽く、白くて美しい木目が特徴です。
軽い分、素早いスティックワークや繊細なコントロールがしやすいのがメリットです。

音色:
明るく、軽やかで繊細な音がします。
ジャズやアコースティックな編成、または音量を抑えてコントロール重視で演奏したい方におすすめです。

形で音が変わる!チップ形状の選び方

材質が決まったら、次はチップの形です。

「先端の形なんてそんなに変わるの?」と思うかもしれませんが、特にシンバルを叩いた時の音色は劇的に変わります!

ここでは、主要なチップ形状と、材質の違いについて見ていきます。

  • 丸型(Round)
  • 卵型・涙型(Oval / Teardrop)
  • 俵型(Barrel)

順番に紹介します!

丸型(Round)

ボールのような球体の形状です。

どの角度でヘッドやシンバルを叩いても、当たる面積が同じになるのが特徴です。
そのため、ストロークが安定していない初心者でも、粒立ちの良い、安定した音を出すことができます。

卵型・涙型(Oval / Teardrop)

卵のような楕円形や、涙のような形をしたタイプです。

叩く角度によって、ヘッドに当たる面積を変えることができます。

「点」で当てればコツコツとした音、「面」で当てれば太い音が出せるため、万能型として人気があります。

俵型(Barrel)

樽(たる)のような四角い円柱形に近い形状です。

設置面積が広いため、音量が稼ぎやすく、太くてパンチのある音が出ます。

マーチングやロックなど、しっかりとした音像が欲しい場合に適しています。

【コラム】ナイロンチップとウッドチップ

チップには木そのものの「ウッドチップ」と、先端に樹脂がついた「ナイロンチップ」があります。

ナイロンチップが必要な場面はあまりありませんが、特徴を理解しておきましょう!

  • ウッドチップ: 温かみのある自然な音が特徴。使い込むと欠けることがあります。
  • ナイロンチップ: シンバルを叩いた時に「チーン!」という煌びやかで輪郭のハッキリした音が出ます。チップが欠けにくいというメリットがあります。

プロはここを見ている!お店での「選び方」の極意

知識がついたところで、実際にお店で選ぶ時のポイントをお伝えします。

プロはただ棚から取っているわけではありません。必ずチェックしている「極意」があるんです。

ここでは、購入時に必ず確認したい次の4点について解説します。

  • ネットではなく実店舗へ
  • 重さのペアリング
  • 反りのチェック
  • 5A、5B、7Aとは?

順番に紹介します!

ネットではなく実店舗へ

便利なネット通販ですが、最初は必ず楽器店で実物を握って確かめることを強くおすすめします!

同じメーカーの同じモデルでも、木は「生き物」なので、一本一本重さや重心のバランスが微妙に異なります。

自分の手にしっくりくるかどうかは、握ってみないと分かりません。

重さのペアリング

お店に行くと、スティックがペア(2本組)で売られていますが、実はその中でも重さのバラつきがあることがあります。

多くの楽器店には電子計量器が置いてあります。左右の重さが揃っているか確認しましょう。

計量器がない場合でも、両手に持って重さのバランスを感じたり、軽く自分の手のひらなどを叩いて音の高さ(ピッチ)が揃っているか確認しましょう。

可能であれば、店員さんにお願いして、練習パッドなどで試奏できることがベストです!

反りのチェック

木材は湿度や乾燥で曲がってしまうことがあります。

お店の平らなカウンターや床の上で、スティックをコロコロと転がしてみてください。

もし反っていると、ガタガタと不規則な動きをします。

反ったスティックはコントロールが難しくなるので避けましょう。

5A、5B、7Aとは?

スティックには「5A」「5B」といったサイズ表記が書かれていることがあります。

メーカーによって多少異なりますが、一般的には以下のような基準です。

  • 5A: 標準的な太さと長さ。まずはこれを基準にするのがおすすめ。
  • 5B: 5Aより少し太くて重い。ロックや吹奏楽向き。
  • 7A: 5Aより少し細くて軽い。ジャズや繊細な演奏向き。

初心者の皆さんは、まず「5A」のヒッコリー材から試してみると良いでしょう。

折れるまで使うのはNG?スティックの「買い替え時」

「スティックって、折れるまで使っていいんですよね?」とたまに聞かれますが、私は全くオススメしません。

悪い状態のスティックを使い続けると、上達を妨げるだけでなく、楽器を傷める原因にもなります。

ここでは、プロが見極める「買い替えのサイン」を3つ紹介します。

  • 見た目の変化(チップの欠け)
  • ショルダーの削れ(ささくれ)
  • リバウンドの変化(内部疲労)

順番に紹介します!

見た目の変化(チップの欠け)

チップが少しでも欠けたら、即交換のタイミングです。

「もったいない」と思うかもしれませんが、欠けた鋭利なチップで叩くと、ドラムのヘッド(皮)に凹みを作ったり、破ってしまったりする原因になります。

良い音を出すためにも、綺麗なチップを保つことは必須です。

ショルダーの削れ(ささくれ)

ハイハットやリムショットを叩いていると、ショルダー部分が削れて「ささくれ」てきます。

多少なら大丈夫ですが、削れすぎて細くなり、持った時に「重心が変わったな」と感じたら変え時です。

バランスの悪いスティックは、手首への負担になります。

リバウンドの変化(内部疲労)

見た目は綺麗でも、長く使っていると木材の内部が疲労し、「跳ね返り(リバウンド)」が悪くなってきます。

新品と叩き比べた時に、「なんとなく音が詰まっている」「手に来る衝撃が痛い」と感じたら、それはスティックが死んでいる証拠。

無理な力が入って変な癖がついたり、腱鞘炎の原因になったりします。

勇気を持って新品に変えるのも上達への近道です。

まとめ

今回は、ドラムスティックの選び方と買い替えのタイミングについて解説しました。

  • スティックはチップ・ショルダー・シャフトなどの各部で役割が違う。
  • 初心者はまずヒッコリー材・丸型チップ・5Aサイズを基準に試してみるのがおすすめ。
  • 初めて購入する際は実店舗で「重さ」と「反り」を確認してから購入する。
  • 折れていなくても、チップの欠けリバウンドの違和感が出たら買い替える。

スティックは消耗品ですが、あなたと一緒に音楽を奏でる大切な「相棒」です。

いろいろな種類を試して、自分のプレイスタイルや好みにピタッとハマる「運命の一本」を見つけてくださいね。

あなたのドラムライフが、より良い音で溢れることを応援しています!

これから打楽器を始める方は、まずはこちらを揃えましょう!

はじめに揃えるおすすめセット

  • コンクール用: Vic Firth SD1 General
  • ドラムセット用: Vic Firth 5A
  • 練習パッド: EVANS リアルフィール
  • スティックケース: Pearl

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基礎練習と並行しながら、様々な曲の練習をするのもオススメです!

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