打楽器の練習内容は3つある|スティックだけで止まる理由と、顧問ができること

基礎練習

打楽器パートの練習、いま何をやらせていますか?

多くの学校で、こうなっています。

基礎練習といえばスティックの練習で、それが終わったらすぐ合奏に入る

各楽器の叩き方は、先輩から後輩へ口で受け継がれている

その叩き方が正しいのかどうか、先生の側に確かめる手段がない

3つ目は、私が吹奏楽部の顧問をしていたときに一番困ったところです。

管楽器なら、音を聴けば「いまのは違うな」と判断できます。

でも打楽器は、正しいかどうかの基準が先生側にないことも多いです。

生徒に「それで合っているよ」とも「違うよ」とも言えないまま、時間だけが過ぎていく。これが困るところだと思います。

結論から書きます。打楽器の練習内容は、3つに分かれます。

スティックの基礎技術、各打楽器の基本奏法、楽譜の読み方です。

多くの学校でできているのは、このうち1つ目だけです。

ただ、抜けている後ろの2つを、先生が教える必要はありません。

先生がやるのは、見るポイントを決めることだけです。

その中身を、この記事でお伝えします。

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打楽器の練習内容は、3つに分かれる

打楽器の演奏に必要なものを分けると、スティックの基礎技術、各打楽器の基本奏法、楽譜の読み方になります。

この3つが揃っていれば、演奏でひとまず困ることはぐっと減ります。

① スティックの基礎技術

練習パッドがあればできます。すべての演奏技術の土台になるので、短くていいので毎日やらせてください。

時間がない日は、腕慣らしからアクセントの使い分けまでを1回通すだけで十分です。

通しで叩いても3分半、準備と片付けを入れても5分で終わります。

② 各打楽器の基本奏法

3つのうち、実際の楽器に触れないとできないのは、ここだけです。

バスドラムや合わせシンバル、トライアングル、ティンパニは、叩いたあとに音を止める処理が要ります。

このミュートの処理は、スティックの基礎練習では練習できません。

③ 楽譜の読み方

楽譜さえあればできます。音が出せない時間や、部活の前後の時間に回せます。

この3つが揃った生徒は、新しい曲でも短期間で仕上げられます。

先生のアドバイスを、すぐ自分の演奏に反映できるようにもなります。

逆に、スティックだけで止まっていると、曲が変わるたびに同じところでつまずきます。

担当楽器が変われば、なおさらです。

小太鼓があれだけ上手かった生徒が、マリンバになった途端に別人のような演奏になる。これがよく起こります。

2つが抜ける理由は、どちらも同じ

各打楽器の奏法と、楽譜の読み方。この2つが抜けるのは、先生に確認する術がないからです。

奏法のほうは、まず生徒が正しい奏法を知りません。

先輩からなんとなく教わって、それが正しいものだと思ったまま進みます。

そして先生の側にも、その叩き方が正しいかどうかを確認する手段がありません。

楽譜の読み方も同じです。

部活でやることが多すぎて、譜読みを教える時間はなかなか取れませんよね。

そのうえ、読めているかどうかを確認する術がありません。

演奏を聴けば「なんとなく分かっていそうだな」までは分かります。

でも別の曲になった途端に、「あれ、読めたはずなんだけどな」ということになります。

結局、何が分かっていないのかが分からないまま、後回しになってしまいます。

だとすれば、教える時間を新しく作るより先に、確認できる形を作るほうが早いです。

先生は実践しなくていい。見るだけでいい

奏法は見るポイントを2点だけ決める。読めているかどうかは無料のWebアプリに任せる。 これで後ろの2つは埋まります。

1つ目は、力んでいるかどうか。これは先生でもパッと分かります

スティックをぎゅっと握っている。肩が不自然に上がっている。

人の体の作りとして不自然だな、と思ったときに「力を抜いてね」と一声かける。

それだけでも演奏は変わってきます。

もう1つは演奏姿勢です。これはスティックの基礎練習では身につきません。

打楽器には、楽器ごとに適した演奏姿勢があります。立つ位置で音色の良し悪しが決まる楽器すらあります。

ティンパニは、叩く楽器が正面に来るように体を向けます。

バスドラムは、自分の体の中心に打面が来るように、楽器の後方に立ちます。

もちろん先生が実践する必要はありません。 見るだけで大丈夫です。

練習の前に本人へ一声かけて意識させるだけで、生徒はこれを習慣にできます。

ミュートなど楽器ごとの奏法は、教材に任せられます。

もう一方の、読めているかどうかの確認は、無料のWebアプリに任せられます。

見たままタップ!リズム練習帳……楽譜を見てリズムをタップするアプリ。リズムの確認に特化しています

ひらけ!音符の扉……音程の読み方に特化したアプリ。その音がドなのかソなのかを読みます

どちらも登録なし・無料で、スマホでもPCでも動きます。

生徒にやらせて、終わったあとの結果の画面を先生に見せてもらってください。

それだけで、読めているかどうかが分かります。

渡せる楽譜が手元にないときは

各楽器の基礎練習をやらせたくても、打楽器には管楽器のような、パート全体をカバーする教則本がほとんどありません。

「打楽器 まるごと基礎パック」は、各楽器の基礎練習を1つにまとめたPDFです。

スティックと7つの楽器の基礎練習、全8種類を収録しています。

各練習に「何のための練習か」とワンポイントアドバイスを記載しているので、生徒が自分で目的を理解して取り組めます。

まとめ|明日、かける一言はこれだけ

この記事では、打楽器の練習内容についての考え方と、顧問の先生ができることをまとめました。

打楽器の練習内容は、スティック・各楽器の奏法・楽譜の読み方の3つに分ける

奏法は「力んでいないか」と「演奏姿勢」の2点を見るだけでいい

読めているかどうかの確認は、無料アプリに任せてみる

先生が新しく教える時間を作る必要はありません。

明日から始めるなら、かける一言はこれだけです。

「姿勢、大丈夫?意識できてる?」

これがパートの習慣になれば、先生が見ていない時間も、生徒は自分で自分の演奏を確かめられるようになります。

何から始めればいいか分からないときは

打楽器のことを聞ける相手が、周りにいますか。

吹奏楽部の顧問で、打楽器が専門という先生はほとんどいません。それでもパートは毎日動いていて、いまのやり方が合っているかを確かめる方法がない——という状態は珍しくありません。

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